スクワット

筋肉を鍛えるスクワット
 
 スクワットは、腕立て伏せや腹筋と並ぶ筋トレの代表格です。日常生活において重要な足腰を鍛える筋トレであるスクワットは、ダイエットを目的とする女性にも高い人気を得ていると言います。
 スクワットには、英語で「しゃがみこむ、うずくまる」という意味があります。その名の通り、立った状態から腰を下ろしてしゃがみこむように屈伸する運動で下半身全体を鍛える効果があります。
 
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スクワットを知ろう

 スクワット、と聞いて思い浮かべるイメージは、両手を振り上げた勢いを利用して屈伸する「ヒンズースクワット」が強いと思います。では、このヒンズースクワットと言う言葉はどこから生まれたのでしょうか。一説によれば、ヒンズースクワットはプロレス黎明期に活躍した力道山が、インド出身のレスラーから教わったことからこの名前が付いたと言われています。
 レスラーにとって鍛えた足腰は、投げ技や関節技、コーナーポストからの空中技などの技の掛け合いの場面や、ダウンから立ち上がった場面など、足腰が活躍しない場面はありません。プロレスラーとスクワットは切り離せないものとなっています。
 
 女性にとっては、引き締まった下半身のラインを作ることはお腹周りのダイエットと同じくらい重要なことです。そのためか脚線美を目的としたスクワットが見直されています。しなやかな脚を作り、脂肪燃焼効果でダイエットの一石二鳥を狙ったスクワットダイエットは、今やダイエットの定番です。
 

スクワットをしよう!

◇正しいスクワット
 スクワットで重要なのは、立ち方であるといえます。肩幅よりやや広めに足を開き、まっすぐに立ちます。上半身を動かさないように、ゆっくり腰を下ろしていきます。この時、膝がつま先よりも前に出ないような高さで腰を止めるようにします。適切な高さまで腰を下ろしたら、腰を上げて立った状態に戻します。スクワットは早くしすぎると膝や腰に負担を掛けてしまうので、じっくりと時間を掛けて行うように心がけましょう。
 
◇ハーフ・スクワット
 スクワットは腰の深さによって効果が変わってきます。膝が直角を描く程度に腰を下ろしたスクワットをハーフ・スクワットと言います。太ももが床と平行になる高さまで腰を下ろしたスクワットをパラレル・スクワットといいます
 
◇フル・スクワット
 さらに深く膝がつま先より前に出る程度まで腰を下ろしたスクワットをフル・スクワットと言います。ハーフ・スクワットより腰を深く下ろすことで、太ももの裏側のハムストリングスや内腿の筋肉が強く刺激されるようになります。
 
◇バーベル・スクワット
 スクワットの種類には、バーベルを肩の後ろで担いでスクワットを行うバーベル・スクワットがあります。
 このような、ウェイトを使用して負荷を高めるスクワットは筋トレとして有効であるといえます。また、立ち上がる瞬間にジャンプを行って、着地と同時に屈伸するジャンピング・スクワットも瞬発力向上目的で行われます。慣れてきたら、片足だけでスクワットを行うシングルレッグ・スクワットというものもあります。
 
◇椅子を使ったスクワット
 リハビリや老人医療の現場でも、スクワットは活用されています。しかし、老人や病人のように筋力が低下した人にとっては屈伸運動自体が腰や膝に負担を掛けてしまうこともしばしばです。
 そこで考え出されたのが「椅子スクワット」です。用意するのは、腰を深く下ろさなくても良い高さの椅子だけです。やり方は、椅子に座った状態から足の裏を床から離さないで立ち上がり、立ち上がったらまた座るという実に簡単なものです。膝や腰に掛かる負担を小さく出来る椅子スクワットは、初心者にもお勧めの方法です。